
美食家としても知られた天下人・秀吉。本御膳では、一品ごとに人柄をコンセプトにメニューを構成しました。
期間
2026/10/1(木)~12/20(日)
※月曜日定休(祝日・振替休日の場合は営業)
時間
17:00~21:00(L.O. 20:30)
料金
¥8,800
※サービス料別
2026/10/1(木)~12/20(日)
美食家としても知られた天下人・秀吉。本御膳では、一品ごとに人柄をコンセプトにメニューを構成しました。
2026/10/1(木)~12/20(日)
※月曜日定休(祝日・振替休日の場合は営業)
17:00~21:00(L.O. 20:30)
¥8,800
※サービス料別

南瓜豆腐 ー細やかな気配りと人懐っこさー
素朴ながら、ほんのり温かく優しい甘みが広がる南瓜豆腐。「懐で信長の草履を温めた」逸話のように、相手の心をふんわり解きほぐす細やかな気配りと、泥臭くも真心を込めて人の懐に入る秀吉の「人懐っこい人柄」を表現しています。

本日の御造り3種 ー見栄っぱり・派手好きー
その日最も勢いのある活魚を、華やかに盛り付けた3種盛り。「黄金の茶室」を作り、豪華絢爛な演出で人を驚かせることが大好きだった秀吉。自身の出世と威光を誇示し、人を圧倒して楽しませる「派手好きで目立ちたがり屋」な顔を映しています。
甘鯛翁焼き ー敵をも味方にする「人たらし」の包容力ー
「翁(おきな)」の名を冠した祝い魚・甘鯛を、特製の和み味噌でふっくら香ばしく焼き上げた一品。クセのある敵対勢力(徳川家康や毛利氏など)すらも甘い言葉と懐の深さで丸く収めてしまった、秀吉ならではの圧倒的な「人たらし・和合の力」を味わいます。
海老玄米揚げ ー反骨心と成り上がりのエネルギーー
香ばしい玄米の衣を纏い、威風堂々と跳ね起きる海老。農民(玄米)という貧しい生い立ちから、並み居る名門大名を従えて天下人へと駆け上がった秀吉の「エネルギーに満ちた強い上昇志向」と、下性を隠さぬ人間味溢れるバイタリティを象徴しています。
蓬笹包み ー身内への深い愛情・超子煩悩な父の顔ー
清々しい笹の葉で大切に包まれた一品。晩年、待望の実子(秀頼)が生まれた際、目の中に入れても痛くないほど可愛がり、手紙でもデレデレな親バカぶりを見せた秀吉。我が子を愛おしく包み込む「あたたかな親心」と、その陰にひそむ過保護ゆえの苦悩(蓬のほろ苦さ)を重ねています。
もずく酢 ー権力者ゆえの冷徹さ・計算高さー
氷のように冷たく、ガツンと強い酸味が喉を突き抜けるもずく酢。情に厚い一方で、自らの権力を脅かす者(甥の秀次や千利休など)には徹底して容赦なかった秀吉。一瞬で場を凍りつかせる「冷徹で冷酷な権力者」としての影の顔を映し出し、コース後半に向けてお口をキリッと引き締めます。

太閤石焼き御飯 ー熱血な生命力と「原点」を忘れない心ー
麦御飯、鯛松皮造り、栗
香ばしい音と湯気を立てる熱々の石焼きご飯。
麦御飯: 出自の原点である農民の味を生涯愛した「初心」
栗: 幼名「日吉丸」や勝負の「勝ち栗」を思わせる愛嬌
鯛松皮造り: 熱い石の上で花開く天下人の華やかさ、熱狂的な生命力のマグマと、どこか親しみやすい「素顔の秀吉」が融合した一品
鯛極み出汁 ー庶民に愛された郷土愛と細やかな人徳ー
守口大根漬け、山牛蒡漬け
至福の極み出汁に合わせるのは、秀吉が自ら命名したと伝わる大阪名物「守口大根」の香の物。天下人となっても地元の名物を愛し、市井の人々と笑い合った秀吉の「飾らない庶民性と気さくさ」が、宴の終わりを穏やかに包み込みます。

抹茶わらび餅 ー孤独と儚さ・辞世の句「夢のまた夢」ー
千利休とともに大成させた「侘び茶」の抹茶と、口の中で儚く溶けて消えるわらび餅。
「露とおち 露ときえにし 我が身かな 難波のことも 夢のまた夢」
どれほど威勢を張り、黄金に囲まれても、最後はひとりの男に戻り、すべてを夢のように振り返りながら静かに消えていく——。秀吉という人間の切なくも美しい幕引きを締めくくります。